TISインテックグループのTISは1月23日、人々が集まってコミュニケーションできるバーチャル空間を開発するためのXRフレームワーク「Extreal(エクストリアル)」について、Webサイト「Fintan」上にオープンソースソフトウェアとして公開することを発表した。FintanはTISのアプリケーション開発ノウハウを無償で提供するWebサイト。

同社が公開したExtrealはUnityベースのXRフレームワークであり、サードパーティのライブラリやSaaS(Software as a Service)を活用して、人々が集まれるバーチャル空間の開発に必要なボイスチャット、テキストチャット、マルチプレイといった機能を提供する。

  • フレームワークのアーキテクチャ

    フレームワークのアーキテクチャ

Extrealではフレームワークに加えて、サンプルアプリケーションや学習教材、ガイドを合わせて提供しており、Unity経験者であればバーチャル空間のベース部分を1~2週間ほどで構築可能とのことだ。アプリケーション開発の準備期間を短縮できるとしている。

従来、バーチャル空間を作るには、カメラ制御や入力制御、ボイスチャット、マルチプレイなど複数の機能が必要となるが、これらの機能を再利用できる仕組みをExtrealが提供するため、開発者は各機能を自由に組み合わせて活用可能だ。

Extrealの概要は以下の通り。
・プラットフォーム:Unity
・プログラミング言語:C#
・ライセンス:Apache License 2.0
・コンテンツ:フレームワーク、サンプルアプリケーション、学習教材、ガイド