サイバーエージェントは1月23日、同社のAI事業本部が小売企業のGX(グリーントランスフォーメーション)を支援する「小売GXセンター」を新設したことを発表した。小売GXセンターでは、小売企業向けにGXソリューションの開発と提供を行い、温室効果ガス排出量の可視化から、削減、削減価値の循環まで一貫してサポートする。

同センターでは、ローカル広告として販促効果を発揮しながら店内の無駄な紙やチラシなどの削減に貢献するデジタルサイネージの設置など、小売業における省電力および脱炭素に資するソリューションの開発を進める。

  • サイバーエージェントは「小売GXセンター」を設立した

    サイバーエージェントは「小売GXセンター」を設立した

GXソリューションの第一弾として、販促への影響を最小限にしながら最適なタイミングに自動でデジタルサイネージの電力消費量を削減する「ミライネージ for Green」の提供を開始するという。

同ソリューションは購買データやサイネージの視聴データから販促効果を分析し、システム上で設定されたタイミングに合わせて自動でサイネージを省電力モードへと切り替える機能を備えている。店頭のオペレーションコストを抑えて電力消費量の削減を実現できるとのことだ。

さらに、今後はAI技術などを用いてリアルタイムに省エネ運用が可能な機能の実装を予定しているとしている。

  • 「ミライネージ for Green」の概要図

    「ミライネージ for Green」の概要図