完全自動運転車両の開発・販売に取り組むTURING(チューリング)は1月20日、自社開発のAI自動運転システムと、オリジナルエンブレムを搭載したレクサスRX450hをベース車両とした「THE 1st TURING CAR」を1台限定で販売することを発表した。
THE 1st TURING CARに搭載されるAI自動運転機能は、一般的な自動運転技術で用いられるセンサや車両周辺の3次元データなどを用いず、フロントガラスに取り付けられたカメラで読み込んだ画像データから、白線や前を走る車両などをAIが検知ならびに判断し、車両を操作する手法で、同社では2022年10月に実施した「北海道一周長距離走行実証」など、各地で行ってきた実証にて技術の進化を図ってきたという。
また、同社では将来的に走行エリアや条件の制約がなく、車両操作のすべてを人以外のシステムが主体となって実施する「完全自動運転」の実現を目指しているものの、今回のAI自動運転機能については、あくまでドライバーが主体のものであり、システムは運転を支援する役割にとどまるとしている。
なお、同社では自動運転システムの開発のみならず、最終的には完成車メーカーとなることを目指しており、2025年には100台、2030年には1万台の生産と販売をマイルストーンに置き、今回の「THE 1st TURING CAR」の販売はその第一歩となると説明している。