NTTドコモの企業内研究所であるモバイル社会研究所は1月19日、シニアのセキュリティ対策に関する調査レポートを発表した。同調査は関東1都6県、60~79歳男女(有効回答数:709)を対象に実施したもの。
レポートによると、シニアのスマホ所有率は8割だった。所有したスマホのセキュリティ対策の実施状況について、画面ロックの利用は60代で6割弱、70代だと3割を切った。
この結果は全体的に他の年代と比較して、実施している割合が低い傾向だ。特に若中年層と比較して低いのは「画面ロックを利用している」以外にも、「最新のOSにアップデートする」「スマホ以外で利用しているパスワード・パターンなどと異なるものを利用する」が挙げられた。
次に利用している機器の種類別にセキュリティ対策の傾向を見てみると、シニア向けのスマホ(らくらくスマートフォンなど)を利用しているシニアは、全体的に対策が低い傾向があった。これは年齢層が70代に偏っていると同社は推測。また、iPhone利用者は「画面ロックを利用している」人が4人に3人。このように使っている機種でも差が生じていることがわかった。