WHI(Works Human Intelligence)は1月19日、従業員数500名以上の企業に勤める会社員を対象に実施した「企業が提供する研修・教育支援に関する調査」の結果を発表した。

「現在お勤めの企業の学びの支援に満足していますか」と聞いた質問では、研修・教育施策の満足度について「満足している」と回答したのは、45.8%と半分以下にとどまる結果となった。

また「現在お勤めの企業における研修や学びは仕事やキャリアに活かされていますか?」と聞くと、企業の研修や学びが仕事やキャリアに活かされていると回答したのは、満足していると回答した人よりもさらに少なく38.6%となった。

  • 左:現在お勤めの企業の学びの支援に満足していますか、右:現在お勤めの企業における研修や学びは仕事やキャリアに活かされていますか? 引用:企業が提供する研修・教育支援に関する調査(WHI)

また、「会社の一員であることを誇りに思いますか」という質問への回答と「現在お勤めの企業における研修や学びは仕事やキャリアに活かされていますか」「現在お勤めの企業の学びの支援に満足していますか」への回答をクロス集計し、「会社の一員であることを誇りに思っていること(=エンゲージメント)」と「研修や学びは仕事やキャリアに活かされているという実感」「企業の学び支援への満足度」の間に相関関係があるかの調査も実施。

「現在お勤めの企業における研修や学びは仕事やキャリアに活かされていますか」「現在お勤めの企業の学びを支援に満足していますか」について「はい」と回答した人は「いいえ」と回答した人より、別の設問「会社の一員であることを誇りに思う」に対して「強く思う」「思う」と回答する割合が高くなったという。

  • 「会社の一員であることを誇りに思いますか」の回答と「現在お勤めの企業における研修や学びは仕事やキャリアに活かされていますか」「現在お勤めの企業の学びの支援に満足していますか」のクロス集計 引用:企業が提供する研修・教育支援に関する調査(WHI)

同社はこの結果から、自分の働いている会社に誇りを持ち、エンゲージメントが高い人ほど、企業から学びの支援に満足し、それらが仕事やキャリアに生かしている実感が強いのではないかとの見方を示している。