NTTデータ関西は1月17日、ケースワーカー支援システム「さぽとも」を2023年1月から提供開始することを発表した。
「さぽとも」は、生活保護ケースワーカーが生活保護受給申請者へ訪問調査する際の業務をデジタル化し、業務負担の軽減とノウハウの共有を支援するサービス。
訪問時に持ち出す資料をタブレット1台に集約でき、ペーパレス化を実現するほか、持ち出したファイルは内部で暗号化されており、紛失時のリスクも低減可能。訪問後の報告書作成や印刷の時間を削減できる。また、業務に未熟な若手ケースワーカーでも査察指導員からのノウハウやアドバイスを場所を問わず確認でき、聞き漏れを防ぐ機能などを備える。
同サービスは、行政専用のネットワーク「LGWAN-ASP」上にあるWEBアプリを使用してタブレットにデータを連携するため、セキュアかつ安全に利用可能。これにより生活保護ケースワーカーは、訪問前の調査や訪問調査時に記録した情報整理等の事務負担が軽減され、人と向き合う専門業務に時間を費やせるほか、訪問時に査察指導員からのアドバイスを参照できるため、若手ケースワーカーの育成やノウハウの継承にも寄与するとしている。
NTTデータ関西は今後、同サービスを全国の自治体に提供し、フィードバックをもとに、AIによる生活保護開始判定サポート機能や文書の自動作成など、より業務に寄り添ったサポートができるよう機能のバージョンアップを重ねていくとしている。