パーソルキャリアは1月16日、運営している転職サービス「doda(デューダ)」において、20歳~59歳のビジネスパーソン1万5,000人を対象に実施した、職種別に残業時間の調査結果を発表した。
調査の結果、2022年の平均残業時間は1カ月22.2時間で、前回調査より1.4時間増えたことがわかった。その要因として、2022年は緊急事態宣言の発出がなく、リモートワークを縮小させる企業もあったことが挙げられている。
残業時間が少ない職種は事務/アシスタント系が最多で、トップ10内に6職種がランクインしている。第1位は月間の残業時間が10時間の秘書/受付(事務/アシスタント)で、以下、美容関連職(10.4時間)、営業事務アシスタント(11時間)、薬事(11.6時間)、医療事務アシスタント(12.2時間)と続いている。
一方、残業時間が最も多い職種は、37.1時間の「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連」と「ビジネスコンサルタント」だった。。「ビジネスコンサルタント」は、前回の12位(27.0時間)から10.1時間増となっており、その背景には、コロナ禍で業務のデジタル化を進める企業が急速に増えたことで、需要が伸びていると考えられるという。
前回調査から12.0時間増と最も残業時間が増加した「商品企画/サービス企画」は、圏外から4位にランクインした。新しい生活様式が確立されていく中、新しい企画や付加価値が高い企画、競合と差別化された企画が求められていることから、残業増につながったのではないかと同社は推測している。
残業が多い年代×職種のトップ3は、第1位が「30代×クリエイティブ」の32.5時間、第2位が「30代×建築/土木系エンジニア」の31.1時間、第3位が「20代×クリエイティブ」の30.9時間で、いずれも30時間超えという結果になっている。