TISインテックグループのTISは1月16日、インドの経営コンサルティング企業であるVector Consulting Group(以下、Vector)と資本・業務提携し、同社を持分法適用会社化することを発表した。
TISは「チャネル」「クロステクノロジー」「エマージングテクノロジー」の3つのテーマを掲げ、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域や中国、米国の企業とのパートナーシップを進めてきた。
今回は、グローバル事業のさらなる強化に向けて、中国およびASEAN地域に次ぐアジア第3の有力市場であるインドでのチャネルの拡大、および既存3テーマに次ぐ新たなるテーマとして「コンサルティング事業」へのバリューチェーン拡大を実現するため、Vectorとの資本・業務提携に至ったとのことだ。
Vectorはさまざまな業種の企業に対してサプライチェーン、オペレーション、および顧客管理の最適化などに関するコンサルティングサービスを提供することで、中長期的な顧客企業の価値向上に貢献してきたという。
特に自動車、鉄鋼、建設、製薬、小売業界など、インドでの成長が著しい産業において多くの顧客を保有しており、近年では東南アジアへの展開も加速させているという。また、コンサルティングに基づく業務改善を実現するためのソリューションとして、自社ソフトウェアや顧客のサプライチェーン改善の実装支援サービスまで一貫して提供している。
TISは今回の資本・業務提携を通じて、Vectorの東南アジアをはじめとしたグローバルにおけるビジネス拡大を支援するとともに、ITサービスの分野におけるノウハウを提供することで、同社のサービスラインアップ拡充に貢献するとしている。