マイナビは1月13日、人材採用に関して「採用実施」「手法選定」「雇用の決定」のいずれかの決裁権を持つ採用担当者2,170名を対象に実施した「マイナビ 人材ニーズ調査 2022年版」を発表した。

今後採用したい対象について、シニア世代(55~64歳くらい)の採用を期待する割合は、「正社員<中途採用>」で18.4%、「契約社員・嘱託社員」で32.1%、「アルバイト・パート」で36.2%だった。シニア世代を採用したい割合は、いずれの雇用形態でも2020年から増加傾向にある。

  • 雇用形態別シニア世代(55~64歳くらい)の今後の採用意向 引用:マイナビ

シニア世代に期待することは「経験・スキル」(44.8%)、「労働力」(28.3%)、「技能や知識の継承」(24.9%)だった。労働人口の減少を見据えてニーズは高まっており、今まで培ってきた経験・スキルのほか、技能・知識の継承が求められている傾向にあるという。

  • シニア世代に期待すること 引用:マイナビ

また、企業の採用目標達成のために基本給を上げたかについては、前年と比べて上げた企業がいずれの雇用形態でも増加し半数を超えた。同社は、この結果について人材ニーズの復調や昨今の物価上昇を背景に企業の給与増の動きが進んでいるとの見方を示している。

  • 企業の採用目標達成のために、基本給を上げることがあったか 引用:マイナビ

業種ごとにいずれかの雇用形態で一つでも給与増があった割合を見てみると、「流通業・卸売業・小売業」(69.4%)が最も高く、次いで「製造業」(68.6%)、「情報通信業」(67.8%)、「医療・福祉」(66.5%)となっている。

  • 業種ごとにいずれかの雇用形態でひとつでも給与増があった割合 引用:マイナビ