ゼンリンが参画する秩父市・横瀬町デジタル田園都市推進協議会は1月12日、「デジタル田園都市国家構想」の一環として、埼玉県秩父市と横瀬町において秩父丸通タクシーが運行するAIデマンドタクシーサービスのリニューアル運用を、同日より順次開始することを発表した。

  • 1月12日の記者会見の様子

    1月12日の記者会見の様子

秩父市では既存の乗合タクシーサービスに、未来シェアが提供するAIデマンド運行システム「SAVS」を導入し、新たなAIデマンドタクシー「あいAIタクシー」の運用を開始する。利用者の要望に応じたリアルタイムでのルート最適化が可能で、効率的な配車を実現するという。スマートフォンからの当日予約に対応するほか、小鹿野町、皆野町内の乗降場所を3箇所増加する。乗車料金は1回500円。

また、横瀬町では既存のAIデマンドタクシー「のりあいブコーさん号」がリニューアル。秩父市内の乗降場所を2023年2月以降順次追加し、横瀬町と秩父市を結ぶ交通手段として活用することが可能。乗車料金は1回500円。

同協議会では、AIによるデマンド交通、ドローンによる緊急物資配送、観光MaaSの各サービスを、秩父市・横瀬町の広域事業として実施することで運営体制の効率化を図る。両サービスが互いに連携し合う形で運用を行うことで、交通・物流課題解決に向けた生活インフラの強化を目指すということだ。なお、取得したデータは、今後開始予定の他のサービスで得られるモビリティデータや、行政保有の各種データと連携、分析することで、地域交通施策、観光施策等での活用を目指す。