Fossbytesは1月11日、「Fake ChatGPT Apps Are Scamming Users With A Subscription」において、App StoreおよびGoogle PalyストアにChatGPTを装った偽のモバイルアプリが複数出現したと伝えた。ChatGPTはOpenAIが開発した対話型のAIチャットボット。

ChatGPTをかたる多くの偽アプリはサブスクリプションやアプリ内課金でユーザに利用料金を請求するが、本物のChatGPTはWebサイト上で完全に無料でき、公式モバイルアプリはリリースされていない。

Fossbytesのは、偽のChatGPTアプリの一つとしてApp Storeに公開されていた「ChatGPT Chat GPT AI With GPT-3」を取り上げている。このアプリは無料でダウンロードできるものの、3日後からは週7.99ドル、または月49.99ドルのサブスクリプション料金を要求するという。現在はApp Storeから削除されているが、削除前には無料アプリのランキング上位に取り上げられていた。

App StoreやPlayストアで「ChatGPT」をキーワード検索すると、検索結果にはChatGPTとの関連を匂わせる多くのアプリが現れる。しかし、OpenAIはChatGPTのソースコードを公開しておらず、オープンなAPIも提供していない。

いくつかのアプリではChatGPTのベースとなっている言語モデルの「GPT-3」を使用していると説明されているが、言語モデルが同じだからといってChatGPTと同じ結果を返すとは限らず、ものによってはGPT-3すら使用していないまったく無関係なアプリという可能性もある。

  • Google Playストアで「ChatGPT」を検索した結果の例

    Google Playストアで「ChatGPT」を検索した結果の例

現在OpenAIでは、公式のiOSアプリの開発に取り組んでいるという。公式アプリの準備が整うまでは、真偽が不確かな有料アプリをダウンロードするのではなく、正規のChatGPTを利用することをお勧めする。