学情は1月12日、企業・団体の人事担当者を対象に実施した「仕事以外でのコミュニケーション」に関する調査の結果を発表した。
同調査において、コロナ以前と比較すると、飲み会など仕事以外でのコミュニケーションの機会を「確保できていない」と回答した企業は34.1%に上り、「どちらかと言えば確保できていない」と回答した42.0%と合わせると、7割以上の企業が「確保できていない」とする結果が出ている。
具体的には、「テレワークのため、飲み会だけでなく、移動時間でのコミュニケーションや、エレベーターの待ち時間などのカジュアルな会話も減っている」「テレワークだと、飲み会をするにも理由とアポイントが必要になり、フランクな会話につながりにくい」「コロナ禍なので、部署やチーム単位での飲み会を実施できていない」「現在も大人数での飲み会やイベントは自粛している」「部署単位で誘い合っての飲み会は実施していない」といった声が上がっているという。
しかしその一方で、「趣味やレクレーションなど、飲食以外でのコミュニケーションを実施している」「職場にデリバリーを頼んだり、ランチに行くなど短時間でのコミュニケーションは実施している」といった声も寄せられている。
また、仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に「影響がある」と回答した企業は11.0%で、「どちらかと言えば影響がある」の24.9%を合わせると、3社に1社は影響を感じていることが判明した。
仕事以外でのコミュニケーションの機会を確保できていないことで、入社1年目の社員の活躍に生じた影響の内容としては、「上司との人間関係が築けていない」が69.3%で最も多い結果に。次いで、「質問など普段のコミュニケーションが図りにくい」が59.4%、「同期での人間関係が築けていない」が53.5%と順に続いている。