米Appleは1月10日(現地時間)、Apple Mapsのプレイスカードのビジネス情報を編集・管理する事業者向け無料ツール「Apple Business Connect」を発表した。
Apple Mapsのプレイスカードは、見やすくてインタラクティブに機能するカード形式のユーザーインターフェイスでビジネスに関する様々な情報をユーザーに提供する。「マップ」のほかにも、「メッセージ」「ウォレット」「Siri」など様々なアプリやサービスでロケーションに基づくビジネス情報の表示に用いられている。Business Connectによって事業主が正確なビジネス情報を提供・管理できるようになり、またロゴや写真の追加・更新、カードから直接行えるアクションの指定、特別プロモーションなどビジネスのニーズに合わせたカスタマイズを行える。
例えば、スーパーの食材デリバリーの注文、レストランやホテルのオンライン予約など、プレイスカードから直接行えるアクションを顧客に気づいてもらえるようにハイライトすることが可能。またBusiness Connectの開始に伴って、10日に米国でプレイスカードに「Showcase」という新セクションが加わった。季節のメニューや商品の割引といった特典やインセンティブのアピールに役立つ機能で、事業者はBusiness Connectを通じて簡単にShowcaseセクションをアップデートできる。米国以外の国・地域には数カ月をかけて展開する予定だ。
個人から企業まであらゆる規模の事業がBusiness Connectを活用できるが、「Apple Pay」「Tap to Pay on iPhone」、ビジネス向けサブスクリプションサービス「Business Essentials」など、中小ビジネスの成長と顧客獲得を支援するために作られた他のAppleサービスを補完するようにデザインされており、グローバルブランドと同様のデジタルプレゼンスをカスタマイズできるという点で、特に個人や小規模ビジネスにとって有用なツールといえる。
Business Connectは利用は、PC用ブラウザを使ってApple IDでBusiness Connectのサイトにログインして申し込む。事業者であることが確認されたら、ビジネス拠点の登録やプレイスカードの編集を開始できる。複数の拠点を持つビジネス向けに、Reputation、Rio SEO、SOCi、Uberall、Yextといったリスティング管理サービスと連携した情報管理を可能にするBusiness Connect APIが用意されている。