既報の通り、Intelは米国時間の1月10日に第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサやXeon Maxの正式に発表するイベントを開催した。この模様は上述のIntelのNewsroomページにてReplayを視聴することが可能であるが、簡単に内容をご紹介したい。
同イベントでは、まずPat Gelsinger CEOにより製品発表が告げられた後で、Dell/Inspur/HPE/Lenovo/Cisco/Supermicro/NVIDIAの各社からお祝いのメッセージが公開された(Photo01~07)。特にこの中でNVIDIAは、2022年6月にHopperベースのH100 GPUを発表しつつも、これを搭載したDGX H100がSapphire Rapids待ちということで長らく出荷をホールドしていただけに、やっとDGX H100が出荷できる様になったのは大変に嬉しい事であろうと思う。
次いでSandra Rivera氏(Photo08)が第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサを示しながら製品の特長や性能を紹介。これを利用するCloud Service ProviderとしてAmazon/Google/IBM/Oracle/Microsoftからのメッセージが披露された。
その次に登壇したのがLisa Spelman氏(Photo14)。
まずはXeon MaxのAI性能について紹介。途中、同社のHind Azegrouz氏(EMEA Lead for Edge Inference)が富士通のAlexandra Kaffenberger氏とJochen Riddisser氏(Photo15)と討論形式でXeon Maxを利用した場合のメリットを説明するという中でBrainpool AIがXeon Max向けのソリューションを提供するという話(Photo16)を挟みつつ、Rivera氏と富士通のUdo Wurtz氏(Photo17)が会場で対談する形で第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサ/Xeon MaxがAI処理向けワークロードを効果的に処理できる事を説明した。
Xeon Maxはもう1つ、HPC向けという用途もある。こちらについては同社のJeff McVeigh氏(CVP&FGM, Super Computing Group)とLos Alamos National Laboratory(LANL)のJim Lujan氏(Photo18)がリモート対談形式でその有用性を説明。
さらに通信機器向けの分野では同社のDan Rodriguez氏(CVP&GM, Network and Edge Group)がスペインTelefonicaのEnrique Blanco氏(Photo19)とやはりリモートで対談する形で、その対応を説明した。またEricssonもやはり第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサへの期待についてメッセージを寄せた(Photo20)。
さて、ここで事前説明に無い製品発表が1つ。ワークステーション向けとなるSapphire RapidsベースのXeon W-2400/W-3400シリーズが2023年2月15日に発表される事が明らかにされた(Photo21)。
このXeon Wシリーズを含む、第4世代Xeonスケーラブル・プロセッサに期待するユーザーの声としてCoreWeave/IONOS/PhoenixNAP/Dropbox/OVHcloud/Cloudera/Red Hat/VMwareの各社からのメッセージ(Photo22~29)が紹介されて発表会は終わった。
これまでにも増して、ベンダーやユーザーの声が大量に紹介された発表会であった訳だが、それだけSapphire Rapidsを待ち望んでいたユーザーが多かった(というか、多くのユーザーを待たせていた)という事が実感できる発表会であった。