プレパラート不要な持ち運びできる顕微鏡「mil-kin(見る菌)」を展開するmil-kinは1月11日、リコーの360度カメラ「RICOH THETA(リコー シータ)」を用いたソリューション「RICOH Remote Field」とmil-kinを連携して、遠隔地の工場や飲食店の衛生状態を可視化する実証実験を開始すると発表した。
mil-kinは、スマートフォンを使用するピント調整不要な高倍率(光学1000倍)の携帯形顕微鏡。スマートフォンを活用するため、接眼レンズをのぞかずに菌やバクテリアを観察できる。動画や静止画の記録も可能だ。
一方のRICOH Remote Fieldは、360度カメラRICOH THETAをエッジデバイスとして用いるソリューション。RICOH THETAの360度映像をリアルタイムに配信しながら現場とオフィスの双方向でコミュニケーションをとれる。
今回の実証実験では、映像と音声をリアルタイムに双方向配信可能なサービスであるRICOH Remote Fieldのデバイスとしてmil-kinを使用する。菌レベルでの衛生状態を可視化して、遠隔地からでもリアルタイムに体感できる価値を確認するという。
現場では、これまで困難であった菌レベルでの衛生確認に加えて、RICOH THETAとの併用によって遠隔からでも自身の見たい画角を360度自由に選択しながらの衛生確認を同時に実施できるようになる。
菌レベルの映像から360度の俯瞰映像まで「まるごと見える化」するため、遠隔地からでも高精度な立会いが可能となり、移動時間の削減や立会い頻度の向上、現場の衛生管理の改善に貢献できるとのことだ。