2023年の年頭にあたり、インターネットイニシアティブ(IIJ) 代表取締役社長 勝栄二郎氏は年頭所感として、以下を発表した。

新年明けましておめでとうございます。

IIJは昨年の12月に創立30周年を迎えました。創業当初から鈴木(代表取締役会長)は、「すべてのものがインターネットに繋がり、すべてのものがインターネット上に構築される時代になる」と予想していました。まさにその言葉通りの時代となり世界は大きく変化しています。これからのインターネットは、単なる情報通信の基盤ではなく、データを利活用するための基盤としてさらに重要な役割が求められています。この先のデジタル社会の時代においては、様々なデータを集め、正しく守りながら活用することが企業成長の重要な条件であり、私たちIIJには信頼性の高いインターネット接続環境に加えて、データを適切かつ安全に活用するためのサービスを提供し、安定的に運用する責務があると考えています。

そうした認識のもと、これまで培ってきた高い技術力を最大限に活かし、高品質なインターネット接続サービスを中心に、ネットワークサービス・クラウドサービスをさらに拡充することで、お客様がデータの収集・蓄積・分析をより容易で円滑に進めることができる環境を提供していきます。さらに、フルMVNOの強みを活かした個人向け・法人向けの各種モバイルサービスやeSIMを活用したIoTサービス、そして安全にシステムやデータを利用するためのセキュリティサービスの更なる強化にも取り組んでいきます。また、こうしたサービスをお客様システムと統合的に活用するためのシステムインテグレーションにも注力し、お客様ビジネスのデジタル化に包括的な支援ができる事業体制を確固たるものにしていきたいと考えています。

デジタル化の進展とともに、ITの利活用ニーズは今後も加速していくことが予想されます。私たちはこの30年、インターネットのイニシアティブを執り続けてきました。そして、次の30年もインターネットに携わる技術者集団として、挑戦し続け、IIJのビジネスを発展させることで、この国のデジタル社会の発展に貢献していきます。