中央電力は12月27日、埼玉県住宅供給公社の公社賃貸住宅「与野本町ハイツ」に蓄電池を協同で設置し、経済産業省「分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」における実証試験を同日より開始したことを発表した。
同社は、平常時には再生可能エネルギーの最大限の活用に貢献し、災害時には蓄電池を開放して居住者が使用できるように蓄電池の設置を推進しており、同実証実験はその一環となっている。
今回の実証では、与野本町ハイツのほかに埼玉県内の別のマンションにおいても蓄電池を設置しており、計2つの地点で蓄電池の実証試験を開始しているという。
蓄電池を多数の地点に設置して昼間に蓄電し、太陽光発電ができず電力使用量も上昇する夜間に放電することで、再生可能エネルギーの最大限の活用と電力需給ひっ迫の回避に貢献が期待できるという。
同社は今後、蓄電池と同時に太陽光発電システムの設置を提案することで、夜間も太陽光由来の再生可能エネルギーを使用できるようにするとともに、EV充電器を設置することで終日自家生産した太陽光発電エネルギーでEV・PHEV(プラグインハイブリッド車)の充電を可能にしていくという。
また、「マンション一括受電サービス」の導入も同時に進めることにより、マンション内で発電した太陽光由来の電力を専有部へ電力供給することができるようになり、より多くの太陽光パネルの設置数を増加できるようになることで一層多くの再生可能エネルギー創出に貢献していきたい考え。