キャッシュレス決済の方式別利用率で、QRコード決済が62%でクレジットカードに次ぐ決済手段となっている。インフキュリオンが12月26日に発表した「決済動向2022年12月調査」の結果による。
同調査は同社が、全国の16~69歳の男女5000人を対象として12月13~15日にインターネットにより実施したもの。
決済方式別に利用率の推移を見ると、QRコード決済の利用率は全体で62%と、2022年4月の調査に引き続きFeliCa型電子マネーを上回り、クレジットカードに次ぐキャッシュレス手段として定着してきていると同社は見る。
BNPL(Buy Now Pay Later、非クレジットカードの後払い決済サービス)の利用率は11%と横ばいだが、1年前と比べてサービスの利用が増加した回答者は40%に上り、既存利用者の利用回数が増えている。
なお、現金の利用が減少したとの回答は計40%を占める。
現金に対する態度を聞くと、手持ちの現金を持っていたい人が多い一方で、ATMに引き出しに行くのが面倒という回答者が多い。
「現金払いのほうが気持ちいい」や「自分の周囲の人は現金派が多い」という普段から現金派の人は、いずれも12%と少数だった。
現金を利用したがキャッシュレスで支払いたい決済の場面では、医療機関が63%で最も多く、鉄道やバスの運賃(62%)が続く。また、自動販売機は現金利用が最も多い。
一方、お小遣いやお祝い金、自治会などの集金は引き続き現金の利用ニーズが高い。
スマートフォンのアプリで利用したサービスを尋ねると、銀行口座の残高確認(43%)の他、銀行振込(19%)や証券取引・FX取引など金融機能の利用が目立つ。
なお、ネット・ショッピングの利用は音楽や動画の視聴を上回った。