福島県昭和村と凸版印刷は12月26日、センシングとAIを活用した介護業務支援サービス「LASHIC+」を活用し、昭和村内の独居高齢者における見守り支援の実証実験を12月下旬から開始すると発表した。
「LASHIC+」は、温度・人感等のセンシングが可能な簡易センサーとそれらの取得情報を統合解析できるAIにより、プライバシーに配慮した形で施設入居者の行動を把握し、介護従事者の業務負荷の軽減を実現するサービス。2021年より凸版印刷が提供している。
今回の実証では、「LASHIC+」の自治体向けの活用として、福島県昭和村における独居高齢者の個人宅、村営の高齢者向け生活支援ハウスを対象に実施する。実証件数は約10件(7戸、1施設3床)。
独居高齢者の自宅(生活支援ハウス含む)の居住スペース・トイレ等に人感やドア開閉を検知する簡易センサーを設置し、対象者の行動データを取得するほか、AIを活用して見守り対象者ごとの行動データに合わせたアラートを設計し、異常時にはアラート発報を行う。職員はアプリ上で対象者のステータスやアラートを閲覧でき、これらの情報を基に定期訪問の最適化や異常の早期発見を実現し業務効率化や見守り業務の質向上を検証するという。
実施期間は2022年12月下旬~2023年3月の約3か月間。2022年8月より閾値設定を含むセンシングデータの蓄積によるプレ実証を開始しており、2022年12月下旬から見守り対象者の行動に合わせたアラート発報での本実証実験を開始。全体実証期間としては、約8か月間の実施となる。