Ooklaは、「Downdetector Presents the 10 Largest Internet Outages of 2022」において、同社が運営するインターネット監視サービス「Downdetector」の観測結果に基づく2022年のインターネット障害のトップ10リストを公表した。トップは3月8日に発生したSpotifyのサービス障害で、これに、10月22日のWhatsAppの障害、3月8日のDiscordの障害が続いている。

Ooklaではインターネット上の主要なサービスの状態や停止情報を収集して可視化するサービス「Downdetector」を運営している。今回公開されたトップ10リストは、Downdetectorに報告されたレポート数を基に集計されたもの。

トップ10リストは上位から次のようになっている。

  • Spotify / 2022年3月8日
  • WhatsApp / 2022年10月25日
  • Discord / 2022年3月8日
  • Roblox / 2022年5月4日
  • Instagram / 2022年7月14日
  • Twitter / 2022年7月14日
  • Call of Duty / 2022年8月16日
  • Reddit / 2022年4月3日
  • Snapchat / 2022年7月12日
  • TikTok / 2022年9月15日
  • Top 10 Global Report Outages on Downdetector

    Top 10 Global Report Outages on Downdetector

1位のSpotifyと2位のWhatsAppの障害に対するレポート数は僅差で、いずれも約290万件のレポートを受け取ったという。いずれの障害も約2時間続き、その間ストリーミングが利用できなかったり、友人や家族にメッセージが送れなかったりといった影響が生じた。興味深いのは、Spotifyの障害が発生したのと同じ3月8日のほぼ同じ時間帯に、3位にランクインしたDiscordの障害も発生している点である。また、5位のInstagramと6位のTwitterの障害も同じ7月14日に発生している。

人気のあるインターネットサービスの障害が重なると、ユーザーに大きな混乱とフラストレーションを与えることになる。2021年10月4日には、Metaが提供しているFacebook、Messenger、WhatsApp、Instagramがすべて同時にダウンするという大規模な障害が発生したが、その際にはFacebookだけでも世界で1千万件を超えるレポートが寄せられたという。2022年も多くの障害レポートが報告されたものの、前年のMetaの障害を超えるものは無かったとのことだ。