学情は12月23日、4月1日から10月31日の期間に行っていた「就職人気企業ランキング」に関して、コロナ前(2021年卒対象・2019年調査)とコロナ禍(2024年卒対象・2022年調査)を比較した結果を発表した。

コロナ前の調査結果とコロナ禍の調査結果の比較は以下の通り。

  • 2021年卒対象・2019年調査 引用:学情

  • 2024年卒対象・2022年調査 引用:学情

トップは、コロナ前・コロナ禍ともに伊藤忠商事となっており、伊藤忠商事は、2018年調査から5年連続で首位の座を獲得している。5年連続トップは2001年以降で初めての快挙となっており、人気の高さがうかがえる結果になっているという。

コロナ前(2019年)の調査では2位のJTBグループを筆頭に、HIS、オリエンタルランドなどの「旅行」「レジャー」がトップ10にランクインしていた。これに対して、コロナ禍(2022年)の調査では、前年33位から大きく順位を上げたオリエンタルランドが9位に入ったものの、「旅行」「レジャー」の人気はコロナ前の水準には戻り切らない結果となっている。

コロナ前(2019年)の調査で2位のJTBグループは、中止していた新卒総合職採用を2023年卒から再開しているほか、ANA(全日本空輸)やJAL(日本航空)も採用増が期待されており、来年以降の順位が注目されているという。

コロナ禍(2022年)の調査では、2位に任天堂がランクイン。昨年5位から順位を上げ、過去最高の順位となった。3位に講談社、5位に集英社が名を連ねており、「巣ごもり需要」が一段落してもゲーム業界や出版業界は高い人気を誇っており、特に電子コミックや動画、ゲームなど、デジタルコンテンツを提供する企業が、デジタルネイティブである学生から支持を集めていることが判明したという。