SiC基板サプライヤ大手のWolfspeedは、ある大手パワー半導体メーカー(企業名非公開)との間に、約2億2500万ドル相当の複数年にわたる長期のSiCウェハ供給に関する契約拡大を取り交わしたと発表した。
この新たな契約に基づき、Wolfspeedが同社に150mm SiCベアおよびエピタキシャルウェハの大量供給を行うとしている。
この大量供給により、契約相手のパワーSiCデバイスサプライヤは、再生可能エネルギー分野、電気自動車、充電インフラ、産業用電源、牽引および可変速ドライブなどの幅広い市場でSiCアプリケーションの拡販が可能になるという。
なおWolfspeedのSVP兼材料担当ゼネラルマネージャーであるDr. Cengiz Balkas氏は「WolfspeedはSiCに関して比類ないレベルの経験を持っており、その結果、SiCに対する急速に高まる需要を満たす重要な役割を担っている。今回の契約により、クラス最高のパワー半導体メーカーとの長年にわたる協力関係がさらに強化される。この確立されたパートナーシップは、ノースカロライナ州での数十億ドル規模の工場拡張に関する最近の発表と相まって、業界をシリコンからSiCに移行するという我々の使命における大きな前進である」と述べている。