日立ソリューションズは12月21日、ランサムウェアに包括的に対応できるよう、企業の情報資産やサプライチェーン全体を守り、事業継続を支える「サイバーレジリエンスソリューション」を拡充すると発表した。
サイバーレジリエンスソリューションは、セキュリティの国際標準でNIST(米国国立標準技術研究所)が必要な能力として定義した「予測」「抵抗」「回復」「適応」の能力を高めるもの。
今回、4つのソリューションの提供が開始された。ランサムウェア感染に対抗し、バックアップを保護する「データ回復ソリューション」は、顧客の業務に適した形で、本番環境との通信を最小限に抑えた安全な環境で、複数世代でのバックアップを実現する。多数のEDR(Endpoint Detection and Response)製品に対応し、運用監視も代行する。
情報システムやセキュリティ組織の責任者・担当者向けには、サイバーレジリエンスの基礎力(サイバー攻撃対策、CSIRT基礎、インシデント対応など)を高める教育サービス「サイバーレジリエンス教育」を提供する。
「セキュリティリスクアセスメントサービス」では、利用状況や脅威検知状況などのログ情報に基づくリスク分析とレポートサービスを提供する。製品に精通したエンジニアによるリスク軽減策や設定チューニングの提案で、セキュアなクラウド利用を実現する。
さらに、SaaSテナントからの情報漏洩を防止し、SaaSセキュリティポスチャマネジメントを実現するサービス「AppOmni」も提供する。