画像処理AIの研究・開発を行うモルフォは、同社のAI物体検出APIライブラリ「Morpho Deep Detector」で、AI機能強化と80品目検出可能な標準モデルを付属する新バージョン3.0を12月21日リリースした。
「Morpho Deep Detector」は、自動運転や先進運転支援システム、監視カメラなど多様な分野で使用できる物体検出AIライブラリで、最新版の3.0ではハードウェアに合わせて高速かつ低消費電力での運用が可能な同社のAI推論エンジン「SoftNeuro」最新版を搭載。Intel Core i7 第8世代 4Core/8Thredで20fps以上、NVIDIAのJetson AGX Xavierで60fps以上、Snapdragon 8 Gen 1のAndroid端末で30fps以上の動作速度を目安とする。
付属学習モデルを刷新し、検出可能な対象を80品目に改め、検出精度や処理速度など用途や状況に合わせて5段階の学習モデルを切替可能になった。80品目の内容は、人物、乗り物、動物、携帯品、スポーツ用品、食品、家具、家電、雑貨など。
「Morpho Deep Detector」は、動作環境に合わせたアプリケーション開発用のライブラリファイル及び技術ドキュメントとして提供、利用者は同ライブラリを活用し物体検知アプリケーションを開発することができる。モルフォは2004年創業のイメージング・テクノロジー開発企業。現在、スマートデバイス、車載・モビリティ、ファクトリーオートメーション、スマートシティの4つの領域におけるAI画像処理の分野でスマートフォンや半導体メーカを中心に組み込みソフトウェアを提供している。