エヌ・ティ・ティラーニングシステムズは12月20日、長野県伊那市企画部ならびに上伊那広域連合「郷土愛プロジェクト」、および伊那市近郊の高校5校と連携し、360度VR映像による学校紹介動画を参加校の生徒自身が企画・制作するという新たな体験型プログラムを実現させたことを発表した。
伊那市では2018年に「新産業技術推進ビジョン」が策定され、市政の充実や地域の魅力発信、歴史の継承等にXR等の最新の映像技術を積極的に活用する取り組みが行われてきた。
この度、伊那市とVR映像制作技術を有するNTTラーニングシステムズが手を携え、伊那市近郊の高校5校(上伊那農業高校、高遠高校、伊那北高校、伊那弥生ヶ丘高校、伊那西高校)を対象に、地元の高校の魅力をVR映像化して地域内外に発信する取組みを体験学習としてプログラム化した。
10月下旬に実施した事前VOD学習では、XR技術に関する基礎知識や360度VR動画の企画・制作ノウハウが学べる動画コンテンツを提供。10月30日には参加5校の交流プログラムと集合研修を実施し、360度カメラの実機を用いて操作体験、動画のテーマや構成についての話し合い、絵コンテの制作を実施したという。
11月27日の完成動画試写会では、完成した動画を順番に披露。参加者全員にHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を貸し出し、360度の視野を体験した。全方位の映像が視聴できるという特徴を踏まえた演出の工夫も見られ、生徒たちはその場で後ろを振り返ったり上を向いたりしながら全5校の動画作品を鑑賞したという。
なお、完成した動画は12月9日より、伊那市公式動画チャンネル内のYouTube上で公開。今後、参加校への入学を検討する中学生や、伊那市近郊への転入を検討するファミリー層等へ向け、市内外に広く情報発信していくことを想定しているということだ。