Microsoftは2022年12月13日(現地時間)にWindows Server 2022向けの累積更新プログラム「KB5021249」をリリースしたが、この更新プログラムを適用した環境において、Hyper-Vが正常に機能しなくなる不具合が報告されている。問題が発生した環境では、VMネットワークに参加する新しいネットワークアダプタの作成などのワークフローでエラーが発生する可能性があるという。
MicrosoftはKB5021249のサポートページを更新し、既知の問題リストにこの不具合によって発生する現象と暫定的な対処法を掲載している。
Microsoftによると、問題が発生したホストでは以下のいずれかのエラーメッセージが表示されることがあるという。
- 新しいVMを作成するか、既存のVMで新しい新しいネットワークアダプタを作成するとき: 「"[VM名]はデバイス'イーサネット接続の変更に失敗しました」
- ソフトウェア定義ネットワーク (SDN) ソフトウェア ロード バランサー サービスが失敗したとき: 「[SLBVM名]はデバイス 'イーサネット接続' エラーの変更に失敗しました」
- SDN RASゲートウェイサービスが失敗したとき: 「[ゲートウェイVM名]はデバイス 'イーサネット接続' エラーの変更に失敗しました」
暫定的な対処法としては、PowerShellを管理者で開き、以下のコマンドを実行する方法が提示されている。
$lang = (Get-WinSystemLocale).Name
C:\Windows\system32\wbem\mofcomp.exe C:\Windows\system32\wbem\$lang\VfpExt.mfl
C:\Windows\system32\wbem\mofcomp.exe C:\Windows\system32\wbem\VfpExt.mof
現在Microsoftではこの問題の根本的な解決に取り組んでおり、今後のリリースで更新プログラムを提供するとのことだ。