セールスフォース・ジャパンは12月13日、年次調査レポート「マーケティング最新事情」(第8版)の日本語版を公開した。
同レポートは、世界35カ国のマーケター6,000人以上を対象とした調査と、Salesforceプラットフォームを使用して送信された数兆件のアウトバウンドマーケティングメッセージの分析から、マーケターがどのように優先事項を進化させ、革新的な戦術を採用しているかを明らかにしているもの。
日本のマーケターのトップ3の優先事項としては「ツールとテクノロジーの刷新」「ツールやテクノロジーの活用の強化」「新しいマーケティング戦略や戦術のテスト」であることがわかったという。日本のマーケターのトップ3の重要課題としては「ツールやテクノロジーの活用の強化」「古いツールとテクノロジー」「予算上の制約」が挙げられている。
この結果から、マーケターがツールとテクノロジーを重視していることが判明したが、ツールやテクノロジーを十分に活用できていないことが、依然として課題となっているのだという。
また、消費者の好みや購買行動の変化、顧客の期待の高まりに伴い、マーケターは将来を見据えて、「新しいマーケティング戦略や戦術のテスト」を優先事項に挙げていることがわかった。
最近のグローバルの消費者を対象にした調査「コネクテッドカスタマーの最新事情」(第5版)によると、顧客の半数以上(56%)が、どのチャネルでも常にパーソナライズされたサービスを期待しており、そのため、ブランド企業はチャネルとテクノロジーの組み合わせに投資して、顧客がどのチャネルで時間を過ごそうと、アウトリーチをカスタマイズして持続的な関係を構築しているのだという。
また、マーケターのデータに対するニーズは、より多くのチャネルでリーチを拡大するにつれて高まっており、新たなチャネルが増えるたびに、その使用状況やパフォーマンスのデータが追加され、追跡、分析、最適化の対象になっている。
日本のマーケターも、2023年には2021年と比較して1.7倍のデータソースを使用すると予測されており、日本のマーケターが利用するデータソースの平均数は、2021年10個から、2022年15個、2023年には17個と増え続けることになるという。
Web3は、ブロックチェーンにもとづいた分散型オンラインエコシステムで、比較的新しい領域だが、グローバルのマーケターの51%が「Web3の戦略がすでにある」と回答した。Web3関連の技術のうち、一般的に利用されている技術として、仮想製品や仮想現実(VR)、拡張現実(AR)のユースケースが挙がったとのことだ。