セールスフォース・ジャパンは12月12日、Health Cloudの新機能として、製薬会社向けに個別化医療のユースケースに特化した「Advanced Therapy Management」を日本市場で提供開始したことを発表した。
同サービスは、医療機関、製造委託先、物流業者、製薬会社の一連の業務をシームレスに統合し、単一のデジタルプラットフォーム上で、製薬会社が複雑なプロセスを管理し、個別化治療を患者に提供することを実現する。
同サービスを使用すると、治療ジャーニー全体の関係者がそれぞれの重要ステップをより透明性の高い形で確認することができ、ボトルネックを迅速に特定し、対処すべき次のステップをリアルタイムに実行することが可能になる。
結果として、治療に関わるプロセスにおける問題を減らし、患者を安全かつ早く治療に専念させることができることで、個別化医療における患者の体験を向上し、治療の総コストも削減するという。
同サービスの特徴としては、個別化医療に関する施設の空き状況や治療におけるリードタイムを単一のデジタルプラットフォーム上で確認できることがある。また、医療業界に特化した堅牢で安全なプラットフォーム上で、個別化医療の実施計画に沿って、細胞を採取、製造、注入するまでのすべての管理プロセスを視覚化することも可能だ。
同サービスは、Health Cloudの一機能として利用できるが、同社は新たにライフサイエンス業界向けの用途に特化したこれまでよりも安価なHealth Cloudのライセンス(Health Cloud for Life Science)を提供し、このライセンスでAdvanced Therapy Managementのフル機能を利用できるという。