キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は12月12日、小中高向けICT事業への本格参入に向けて、チエルとの長期的な提携関係の構築・推進を目指し、資本業務提携契約を締結したことを発表した。
キヤノンITソリューションズは、2025年に向けた長期ビジョン『先進ICTと元気な社員で未来を拓く“共想共創カンパニー”』のもと、SIやコンサルティング、各種ソフトウェアの開発・販売事業を展開している。文教分野においては、教育支援情報プラットフォーム「in Campus」を核とした大学向け中心のビジネスから、小中高向けを含めたビジネス拡大を視野に入れている。
一方で、チエルは、学校教育ICT専業メーカーとして学校現場で子供たちを教える先生方に寄り添い、ICTを活用した教材やシステムを開発・提供しており、小中高向けにはChromebookの活用を支援する「InterCLASS」シリーズを中心とした学習支援システムで一定のシェアを確保している。
両社の主な提携内容としては、「両社による新しい小中高向け学校情報システムの創出」「両社の顧客基盤を活用した取引の拡大」「両社での共同プロモーションの実施」の3点が挙げられている。
最初の取り組みとしては、文教ICT市場におけるキヤノンITSのシステム開発力とチエルの小中高の学校現場の知見・ノウハウを活用し、小中高向けに新たな学校情報システムの開発を進めていくという。
キヤノンITSは、今回の資本業務提携により、これまで主力としてきた大学中心向けのビジネスから、小中高まで網羅したサポート体制を構築し、将来的には小学校から大学、さらには社会人までの学びのデータを総合的に利活用したサービス提供を目指して行きたい考え。