PV(ファーマコビジランス)業務の品質向上を支援するShuttle Bros.(シャトルブラザーズ)は12月7日、「CIOMS I Form」の変更や追加、削除などの差分をAI(Artificial Intelligence:人工知能)で検出するクラウドサービス「CIOMSdiff」を提供開始すると発表した。
CIOMS(Council for International Organizations of Medical Sciences)が有害事象報告書の書式の標準化を目的として「CIOMS form」の書式を定めており、臨床試験中に発生した有害事象についてはこの書式にのっとって記載される。
一方で、製薬企業は毎年増加するCIOMS症例の処理に対して人材確保が追いついていないことから、同社はAIを活用してCIOMS処理の作業負荷を軽減するためにCIOMSdiffを開発したとのことだ。
同サービスは変更箇所を1文字単位で検出可能で、比較するCIOMSの様式が公式の「CIOMS I Form原本」と異なっていても比較できるという。また、テキストPDFだけでなく、複合機で受信した画像PDFなどにも使える。クラウドで提供するためソフトウェアのインストールは不要で、ブラウザから利用を開始できる。