全国の中学生が理科や数学などの知識や活用力を駆使して競う「第10回科学の甲子園ジュニア全国大会」が兵庫県姫路市で開かれ、入善(にゅうぜん)町立入善、砺波(となみ)市立庄西(しょうせい)、富山大学教育学部附属の各中学校からなる富山県代表チームが優勝した。主催する科学技術振興機構(JST)が4日発表した。

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    優勝した富山県代表チーム=4日、兵庫県姫路市

2020年12月に姫路市で予定された第8回が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受け中止。第9回も昨年12月、各チームが各都道府県の会場で筆記競技のみを実施した。今回は無観客ながら3年ぶりの実地開催となった。姫路市文化コンベンションセンター・アクリエひめじで2日に開会式、3日に実技競技、4日に表彰式を行った。大会の模様はネットで中継された。

予選である都道府県大会には計2万4589人の生徒が参加登録。各都道府県で選抜された約6人ずつが代表チームを構成し、計280人が全国大会に臨んだ。理科や数学などの複数分野に関する知識と活用能力を駆使し、さまざまな課題に挑戦した。筆記競技と2種目の実技競技の得点を合計した総合成績により、優勝は富山県、2位は愛知県、3位は長野県の各代表チームに決まった。

大会は高校生を対象とした「科学の甲子園」の中学生版。科学と生活のつながりに気付き、科学を学ぶことの意義や楽しさを実感できる場を提供しようと2013年に創設された。第11回は来年12月上旬、姫路市で開催される。

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