会計バンクは12月1日、フリーランスに向けにスマホ専用の会計アプリ「スマホ会計FinFin」、請求書・領収書作成アプリ「スマホインボイスFinFin」の2つのサービス提供を発表した。「スマホ会計FinFin」はベータ版提供で、正規版を来年の3月に提供、「スマホインボイスFinFin」は即日提供開始した。
同社は、ソリマチグループから生まれたフィンテックベンチャーで昨年の9月に誕生。パートナーと連携し、共に新たな価値を創出するオープンイノベーションを主眼におく。今回が、初の製品リリースとなる。
「スマホ会計FinFin」は、スマホだけで確定申告を完結できるを開発コンセプトにした会計アプリ。銀行明細をAPIを経由して取得でき、紙の領収書はスマホで撮影することで、AI-OCRを使って仕訳の自動化を行う。確定申告初心者でもかんたんに最後まで到達できるように、会計バンク独自の対話型UXUIを搭載している(アプリにはPC用のUIはない)。青色申告にも対応する。
サービス価格は月額500円(税別)。なお、60日間の無料体験版も用意される。
会計バンク 代表取締役社長 CEO 反町秀樹氏は、「フリーランスの人口は1577万人いて、個人事業主も含めて会計データをしあわせにしたいと思って、この会社をつくった。将来は、会計データを中心としたフリーランスに向け信用保証のようなことを行っていきたい。30年前にパッケージの会計ソフトが誕生し、12年前にクラウド会計が登場した。今回は、スマホでやる会計を提案したい」と述べた。
また、取締役 CFO 片原範之氏は、「これまでのクラウド会計にはパソコンがないとできない、作業効率が悪い、操作がわからないといった課題がある。FinFinではスマホ会計という新しいジャンルをつくりたい」と語った。
「スマホインボイスFinFin」は、請求書・領収書作成アプリで、インボイス対応のア請求書や領収書をスマホだけで作成して送信するだけでなく、請求書をもらった相手も受信・送信をワンタッチで行うことができる。
「つくった請求書を受け取った人も効率化するような仕組みをつくっていきたい。もらってうれしい、インボイスのネットワークをつくっていきたい」(片原氏)
サービス価格は月額500円(税別)。なお、毎月の請求書発行枚数が10万以下、OCR受け取り月10枚以下の制限がある無料版も用意される。
片原氏は「インボイス対応を求めている人は800万人くらいいるが、このうちの25%である200万人に(2029年10月まで)使ってもらいたい」と目標を掲げた。