ネットオンは11月30日、中小企業の人事・採用担当者239名を対象に、2022年冬季賞与に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。
初めに「2022年の冬季賞与の支給の有無」について質問したところ、61.5%が「支給する」と回答したという。支給すると回答した企業に対して、前年の賞与支給額からの変動について質問すると、「支給額は変わらない」が63.9%と最も多く、以下、「増額予定」が25.2%、「減額予定」が10.9%と続いている。
「増額予定」と回答した人へ理由を聞いたところ、「従業員の意欲向上のため」が78.4%で最も多い結果となった。次いで「業績が伸びた(回復した)ため」と回答している企業も半数に迫る数字を記録しており、昨今の不安定な社会情勢の中でも、増額予定の事業所においてはその半数近くが、業績が伸びている(回復している)ことが判明したという。
一方で、「減額予定」と回答した理由について最も多かったのは「業績の向上(回復)が見込まれていないため」で、2位および3位には、「物価高騰や円安の影響のため」「新型コロナウイルスの影響のため」が続いており、中小企業の厳しい状況を表す結果になっている。
賞与支給額(基本給換算〇カ月)についての質問では、「1カ月以上1.5カ月未満」が最も多い結果となっており、支給する事業所の61.6%が1カ月以上2.5カ月未満での支給を予定しており、2.5カ月以上の支給(「2.5カ月以上3カ月未満」+「3カ月以上」)は、8.4%にとどまる結果になっている。