SB C&Sは11月30日、医療施設から健康保険組合などの支払い機関に対してレセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピューターシステム「レセコン」と連動可能なクリニック向けPOSシステム「PayCAS POS for クリニック(ペイキャスポスフォークリニック)」の提供を12月1日から開始すると発表した。
同システムは、同社が提供するキャッシュレス決済端末「PayCAS」と併せて利用することでキャッシュレス決済を導入できるタブレットPC型POSシステム。レセコンと連動させることが可能で、会計時にシステム画面に表示される患者情報を選択するだけで請求金額が表示され、指定した決済手段に合わせて会計できる。保険診療と自由診療の分割表示も可能。現金分だけでなくキャッシュレス分の自動集計機能も搭載し、毎月の集計作業の負荷にもつながる。
昨今、医療業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)への期待が高まっているが、会計業務においては、レセコンと連動しないシステムを利用した場合、レセコンで表示された診療報酬の金額を手動で決済端末へ入力する手間や打ち間違い、締め作業時の決済手段ごとの集計の手間が増えるなど、結果としてスタッフの負担増加につながってしまうという課題があるという。
同社はまず、首都圏および近畿圏でサービスの提供を開始する。今後は全国に拡大していく予定だ。