伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は11月29日、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)がグローバルで展開しているクラウド・サービスである「IBM Cloud」上で、ハイブリッド・クラウド支援サービスである「OneCUVIC」を提供開始すると発表した。3年間で650億円の売上を目指す。
新サービスは、オープン・ハイブリッド・インフラ・サービス、マネージド・サービス、セキュリティ・サービス、クラウド・ネイティブ・サービスなどで構成する。
ハイブリッド・クラウド環境の全体最適化を支援するOneCUVICの統合コントロール・センターである「CTC-OHCC(Open Hybrid Control Center)」を利用すると、ハイブリッド・クラウド環境全体に対して一元管理による安定稼働とセキュアなシステム環境が実現可能になるという。
さらに、クラウド・ネイティブ・サービスである「CTC-CNS(クラウド・ネイティブ・サービス)」により、ハイブリッド・クラウド環境全体にわたり、マイクロ・サービスやコンテナなどのクラウド・ネイティブなワークロードを展開できるとしている。
一方IBMは今後、OneCUVICのサービスメニュー拡充に向け、「IBM Power Virtual Server」などより広範なプラットフォームへの対応、「IBM Turbonomic」の利用などによるサステナビリティやFinOpsへの対応も検討する予定だ。
今回の両社の協業深化によりユーザー企業は、グローバルで利用するミッション・クリティカルなシステムのクラウド移行と一貫性のある運用、グローバルで実績を持つサスティナビリティ・サービスの利用および自社システムとの連携と運用、業種ごとに最適化したインダストリー・クラウドの利用および自社システムとの連携と運用、データの流通性・保護性の高いセキュアなクラウド・サービスの利用が可能になるという。