リコーは11月28日、鎌倉市教育委員会と共同で、教育現場で出た廃プラスチックの一部をリサイクルし、3Dプリンター材料として活用する実証実験を、同日より開始することを発表した。

  • リコーが考えるアサガオ鉢からの再生フィラメントを含むリサイクルの全体イメージ

    リコーが考えるアサガオ鉢からの再生フィラメントを含むリサイクルの全体イメージ

この実証実験では、市立小学校16校の授業で児童が使用したプラスチック製のアサガオの鉢を回収し、リコーがフィラメントへの加工を行ったうえで、3Dプリンターが設置された手広中学校へ3Dプリンターの材料として提供する。

提供した再生フィラメントは、美術の時間におけるアート作品の制作や、学校用具など校内で使用するものの作製など、さまざまな用途で活用されるという。

  • 手広中学校での体験の様子

    手広中学校での体験の様子

従来は廃棄されていたプラスチックを3Dプリンター材料として活用することで、プラスチックリサイクルの重要性を学ぶことに加え、身の回りの一部のモノへ変換することで生徒へのアップサイクルとデジタル化への取り組みの後押しを行うという。また、材料においても値段以外の新たな高付加価値と地産地消の考えを促し、持続可能検証を行うとしている。

リコーでは今後、このような再生フィラメントを用いた3Dプリンターを活用したSDGsワークショップを開催も検討しており、児童・生徒のSDGsや脱炭素社会への理解促進に貢献するということだ。