NTT東日本グループの関連会社のOCG Technology JSC(ベトナム ハノイ)とユニティは11月24日、ベトナムにおいて3歳から15歳の子供をターゲットとしたスマートフォン向け知育・教育ゲームサービスを、ベトナム国営電気通信事業者Vietnam Posts and Telecommunications(以下、VNPT)を通じて提供開始することを発表した。
OCG Technology JSCは、VNPTグループのVMG Media社とNTT東日本の100%出資子会社であるNTTイーアジア社との合弁会社。
今回提供を開始するのは「Digi-Game(ディジゲーム)」。ユーザーは無料のゲームで遊ぶか、週額または月額固定料金のゲームプランに登録して子供向けゲームストアにアクセスして遊ぶ。各ゲームは計算能力や言語能力、記憶力などを鍛えるさまざまな教育的要素を取り入れているという。
また、親が子供たちの遊べる制限時間をセットする機能も備えており、親が子供に安心して遊んでもらえるような仕組みとなっている。
ベトナムには少なくとも4000万人以上のゲームユーザーがいると試算されており、ほぼ2人に1人がモバイルゲームで遊んでいるという。しかし、ベトナムではゲームは害であるとの考えから親は子供にゲームをさせたくないとする考えが根強く、子供向けのゲームとしては親と一緒に遊べるアーケード系ゲームが主流。
一方で、ベトナムでは所得水準の向上に伴って、楽しみながら学べる知育玩具や教育用ソフトウェアなどを購入し親の監視の元で利用する家庭も増えており、教育にゲーム的要素を取り入れて子供に楽しく学ばせたいという需要も高まっているようだ。
そこで今回、ベトナムでクラウドゲームやeスポーツビジネスを展開するOCG Technology JSCと、日本でスマートフォン向け知育・教育ゲームを提供しているユニティが共同でベトナム市場にスマートフォン向け教育ゲームを提供することにしたという。ゲームを遊びながら学べる上、親が子供のプレイ時間を制限する機能やプレイ履歴を見られる機能などを搭載して、安心して子供に遊んでもらえる環境を整えたとのことだ。