Kaspersky Labは11月23日(現地時間)、「Black Friday shoppers beware: online threats so far in 2022」において、2022 年におけるオンラインマーケットの脅威について伝えた。現在、Eコマースの売上は世界の小売業の21%を占めているといわれており、ブラックフライデーによるセール期間中の買い物買い物におけるサイバー詐欺について注意が促されている。
ブラックフライデー前後の購買量の増加に伴い、サイバー犯罪者のEコマースに対する注目度も比例して高まっている。ブラックフライデーのセール期間中、詐欺に遭うリスクはさらに高くなる可能性があると指摘されており、ショッピングに関連するサイバー脅威の状況を監視し、リスクからユーザーを保護するために発見されたオンラインの脅威が紹介されている。
Kaspersky Labによる2022年のオンラインの脅威の主な調査結果は次のとおり。
- Kasperskyは2022年10月までに38,596,555件の金融フィッシング攻撃の防止に成功
- バンキング型トロイの木馬を使用した攻撃の数は前年の同時期と比較すると倍増し、約2,000万件に達した
- オンラインショッピングプラットフォームに対する金融フィッシングの試行回数(16,424,303回)は、金融フィッシングの試行回数全体の42.55%を占めた
- 人気のあるショッピング・プラットフォーム(Apple、Amazon、eBay、Walmart、Aliexpress、Mercado Libre)を模倣したフィッシングページの数は、2022年1月〜10月までで12,787,534件に上った
- Appleはオンラインショッピングプラットフォームの中で常に最も人気のある誘い文句であり、Appleを偽装したフィッシングの試みは2022年10月までに985万8254件に達した
- ブラックフライデーに近づくとスパムキャンペーンが激化。11月の最初の3週間で、ブラックフライデーという単語を含むスパムメールを35万1800通発見。これは9月の数値の5倍にあたる
ショッピングシーズンは、店舗オーナーや消費者だけでなく、サイバー犯罪者にとっても利益をもたらす時期とされている。毎年、セールシーズンになると人気ショップや小売プラットフォーム、金融サービスの名前を悪用した詐欺師が活動を活発化させることが確認されている。残念ながら、この傾向は今後も続くと予想されており、少なくとも、毎年観測されるスパム、フィッシング、バンキング型トロイの木馬から身を守る方法を知っておく必要があると伝えている。