NTTデータは11月22日、金融機関および資金移動業者が「ことら」対応アプリを開発する際に「ことら」への接続を簡易化する「ことらWebViewサービス」の提供を11月24日から開始することを発表した。

「ことら」は、ことらが10月11日から提供を開始した、10万円以下の多頻度小口決済のための新たな決済システム。銀行口座を持つユーザーはアプリ経由で、1回あたり10万円以下の個人間送金の手数料を無料~少額で利用可能。さらに、電話番号やメールアドレスなどを指定した送金も可能で、これまでより手軽な個人間送金を実現する仕組みになっている。

今回提供される「ことらWebViewサービス」は、事業者が「ことら」に対応した送金サービスを提供する際、個別に送金画面や「ことら」と接続するための機能をあらかじめ用意することで、事業者のアプリ提供にかかる負担を大幅に削減する。

  • 「ことらWebViewサービス」画面イメージ

送金画面のロゴやヘッダーの色などは事業者ごとに個別でカスタマイズが可能で、セキュリティ対策用に、1日あたりの送金累積額上限チェックや、送金を伴わない名義照会の連続回数制限を追加オプションとして準備しているという。

NTTデータは、2025年度までに幅広い事業者への「ことらWebViewサービス」と「My Pallete」の提供を通じて、新しい送金方法「ことら」の普及促進と、多様化する利用者の送金ニーズへの対応とさらなる金融取引の活性化に貢献していきたい考え。