ニュートラルワークスは11月22日、小売業界でSNS運用を担当、または活用状況を把握している男女214名を対象に行った「小売業界でのSNS活用に対する実態調査」の結果を発表した。
「公式SNSアカウントに関する予算は直近1年でどのように変化しましたか?」という質問では、 直近1年で「増えた」もしくは「どちらかといえば増えた」と回答したのは全体の約50%だった。予算を減らした企業はほとんどなく、小売業界の企業では公式SNSアカウント運用に注力していることが明らかになった。
公式SNSの更新頻度については、「毎日」が15.4%、「週に2~4回」が43%と、約6割の企業が高い頻度で更新している。これに、週に1回以上更新する企業を含めると84.1%の企業が毎週SNSを更新しているという結果になった。
また、公式SNSの効果を問う質問では、全体の約9割がSNS運用の効果を「感じる」もしくは「どちらかと言えば感じる」と回答しており、小売業界にとってSNS運用が有効的であることが判明した。
具体的な効果の内容としては、「フォロワー数が増えた」が55.7%で最も多く、「問い合わせが増えた」の40.7%が続く結果に。一方でダイレクトに「売上が増えた」という効果を実感している人は16%と少ない。同社はこの結果について、フォロワー数や問い合わせの増加までは効果として実感しても、売上増加につながっていない可能性があるとの見方を示している。その証拠に「SNS運用の効果を感じない」と答えた人からは、「顧客が増えない」「売上につながらない」という点に課題を感じている声が多く寄せられたという。
また、「現状の体制下での課題」について聞いた質問では、全体の50%の企業が「投稿内容を考えるのに手間や時間がかかる」と回答しているほか、28.5%が「結果の分析が行えていない」ことを課題に挙げており、時間や手間をかけて投稿しても、結果の分析にまでは手が回っていないことが分かる結果になったという。