Yspaceは11月21日、三菱重工業(三菱重工)より業務委託を受け、地球、月、人工衛星、宇宙ステーションなどをつなぐ将来の宇宙輸送のネットワークモデルに関する「軌道間輸送ネットワーク最適化検討」を共に進めていくことを発表した。

今回の研究は、軌道間輸送ネットワークのモデル化とその最適化アルゴリズムを検討するため、JAXAより三菱重工が委託されているもので、Yspaceはその一部の委託を受ける形だという。

また、今回の検討では、オンギガンツが保有するモデル化技術を活用するとしている。

Yspaceの創設者であり代表取締役CEOである川﨑吾一氏は、今回の業務委託に対し、「このような大きな研究開発事業に弊社が携わることができ大変光栄です。弊社の事業を考える際にも本取り組みは大変重要な検討であります。日本の宇宙開発をけん引してきた企業・研究機関とこのような将来輸送検討ができることを大変うれしく思っており、尽力する所存です。今後、日本の宇宙産業の発展に貢献する取り組みになると考えています」とコメントしている。

また、今後の宇宙輸送のロジスティクス戦略への活用が期待されるともしている。

  • Yspaceでは、宇宙輸送事業を手がけることも計画

    Yspaceでは、宇宙輸送事業を手がけることも計画しているという。月や火星などから容易に打ち上げられるロケットの開発を進めており、初号機の打ち上げは2020年代後半が目標 (出所:Yspace Webサイト)