ソフトバンクは11月21日、東京大学の学生を対象に、次世代のAI(人工知能)人材の育成を目的とした教育プログラムを実施すると発表した。実施期間は2023年2月1日から3月1日。2022年12月2日より同プログラムの参加申し込みの受け付けを開始する。

  • 教育プログラムのイメージ

    教育プログラムのイメージ

同プログラムでは、AIとデータを活用し、SDGs(持続可能な開発目標)領域におけるビジネスの企画とサービスのプロトタイプの開発を行うデータハッカソンを開催する。ソフトバンクが企業向けに提供するAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe for Biz(アクロス・レシピ・フォー・ビズ)」を活用する。実践的なAIコンテンツと、Web上で一般公開されているデータなどを組み合わせ、AIによる社会課題の解決のアイデアとアプローチ方法の検討および企画を行い、英語で最終発表を行うプログラムだ。

また、データハッカソンでプロトタイプを作成するために必要なビジネスの知識やスキルを学べる勉強会や、他の参加者と交流できる交流会も開催する。全10回開催する勉強会ではビジネスの現場で活躍するゲストが講師を務める。データハッカソンの参加者全員に、「Axross Recipe for Biz」のコンテンツを自由に学べるアカウントが提供されるため、eラーニングを通して、自身でAIの基礎やPythonによるデータ分析が学べる。

データハッカソンの上位入賞者には、AIによる予測分析サービスを提供する米Findability Sciencesのインドにある拠点でインターンシップへの参加機会を提供するという。AI開発の最前線での就労体験に加え、現地の学生やデータサイエンティストとの交流の機会などを提供する予定だ。