KDDIは11月17日、大阪府富田林市、GEOTRAらと、人流ビッグデータを活用した移動動態分析実証実験に関する事業連携協定を11月1日に締結したことを報告した。富田林市の人流分析や未来予測によって、地域住民と観光客との最適な交流を生む生活一体型の観光地作りを目指すという。

  • 富田林市への流入を可視化した例

    富田林市への流入を可視化した例

富田林市は江戸時代から400年続く寺内町などの観光資源をしており、2020年から5カ年計画の観光ビジョンを掲げている。しかし、新型コロナウィルス感染症の広がりによる観光客の減少や外出自粛などの影響で、有効な検証が進められていなかったようだ。

  • 富田林寺内町の景観

    富田林寺内町の景観

そこで今回、3者は人流ビッグデータを活用した移動動態分析の実証実験を行い、富田林寺内町の観光客の流入や流出などの行動変容を可視化して、市内の観光ビジョンの変更や策定に活用する。観光分野における現状課題を明確化し、その解決を目指すとのことだ。2022年度中に富田林寺内町における移動人口動態の可視化を進め、2023年度以降にその結果に基づいた効果的な観光施策を検証する。