BIPROGYは11月16日、非化石証書・環境価値の管理効率化を支援する「環境価値管理サービス」のうち、「購入代行機能」を同日から販売開始することを発表した。
「環境価値管理サービス」は、Scope2(他社から供給された電気、熱、蒸気を使用したことによる間接排出の温室効果ガスの排出量のこと)を対象に、非化石証書の調達・割当・対外機関への報告までの手続きを一気通貫で行うことができるサービス。
2021年11月に再エネ価値取引市場が創設され、非化石証書は、小売電気事業者による需要家への提供に加え、需要家による直接調達や民間事業者による証書の仲介事業が可能になった。同サービスは、現状では手作業が中心となる証書の調達量算定や対象拠点への割当といった管理を効率化する。
非化石証書の活用方法は、事業者の種別により「非化石証書を自社およびグループ会社のオフセットに活用すること(需要家)」、「オフセットを行う需要家に対して証書の仲介事業を行うこと(証書仲介事業者・小売電気事業者)」に分けられる。
これらの方法で非化石証書を活用する上で、同サービスは非化石証書の購入・管理を効率的に行うことを支援する。需要家にとっては「負荷やコストを軽減しながらカーボンニュートラルの実現を促進」、証書仲介業者や小売電気事業者にとっては「非化石証書の仲介事業立ち上げ機会の創出や取引量増加による仲介事業のビジネス拡大」といったメリットをもたらすという。
同社は、「環境価値管理サービス」の提供による非化石証書・環境価値管理の効率化を通じて、社会のカーボンニュートラル実現に貢献していきたい考え。