住友電工情報システムは11月16日、IT資産管理/セキュリティ管理統合システムの最新版「MCore(エムコア) Ver.7.6」を発売すると発表した。

MCoreは、「IT資産管理」「セキュリティ対策」「コンプライアンス対策」を1システムで統合管理できるパッケージソフト。

今回のバージョンアップでは、 社外で業務を行うPCの情報漏洩対策として「無線LAN管理機能」を追加。 さらに、これまで業務用PCを管理するには社内ネットワークに直接、またはVPNでの接続が必要だったが、インターネットに接続していれば業務用PC情報を取得できるようになったという。そのほか、資産情報の変更履歴が残せる履歴管理機能を追加した。

無線LAN接続の制御では、無線LANでのネットワーク接続の可否を制御する機能を追加。各認証方式・暗号化方式を3段階のセキュリティ判定に分けることができ、セキュリティ判定別で、管理ポリシーや利用環境に応じて禁止設定が可能だという。例えば、 WPA2、 WEP、 CCMPという認証・暗号方式をセキュリティ判定し、“危険”、“不明”、“安全”に分けて管理が可能になたったという。

  • セキュリティ判定に合わせた管理者側での無線LAN接続制御

インターネット接続PCの運用管理機能では、従来のVPN経由での業務用PC情報収集だけでなく、SSL通信に対応し、インターネット接続での業務用PC情報収集にも対応し、社外で勤務する場合も社内と同じレベルのセキュリティを担保できるようになったという。

  • VPNを使用せずともインターネット接続でPC情報収集が可能

さらに、従来は管理サーバに接続するために社内と社外で別々の接続設定を用意する必要があったが、 社内・社外どちらで勤務する場合でも、 共通の接続設定を使用可能になった

資産の履歴管理機能では、従来の資産台帳に、 資産情報の変更履歴が残せる機能を追加し、これまでの更新内容と更新時のコメントが一覧で確認できるようにした。

  • 資産台帳で過去の履歴を管理