理経は、同社が日本で販売を行うApposite Technologies LLC(以下略、Apposite社)のネットワークテストソリューション「Netropy Traffic Generation(ネットロピートラフィックジェネレーション)」にDNSサーバー負荷試験機能と、約1万種類のプロトコルを生成しサイバー攻撃対策を行う2つの機能が追加されたことを発表、11月中に出荷を行う。

「Netropy Traffic Generation」は、Webサーバーやネットワーク、システムデバイスを対象に大規模なトラフィックデータを生成し、サーバー間の高トラフィック状態を再現しシステムパフォーマンスの評価を行うソリューションで、追加されるのは「DNS Storm」と「Attack Library」の2つの機能。

「DNS Storm」は、コンテンツプロバイダーや会員制サイトなど大量アクセスが想定される企業Webサイトなどを対象にDNSに特化したプロトコルを生成する機能で、1秒に200万のDNSクエリを生成し送信を行い、DNSサーバーにどの程度の負荷がかかるを検証できる。

  • 「DNS Storm」での負荷試験概要(同社資料より)

「Attack Library」はサイバー攻撃対策向けの機能で、最新の状態で脆弱性や攻撃手法を更新し、ウイルス、マルウェア、ゼロディアタック、DoS攻撃、スパイウェアなどの1万以上のサイバー攻撃プロトコルライブラリからネットワーク上に攻撃データを流し、ファイアウォールが正常に機能するかを確認。ファイアウォールが突破された場合は要因がどこにあるかを確認・検証し、改善を図りながらシステムの構築を行える。

  • 「Attack Library」(同社資料より)

Apposite社は、2005年に設立された米国カリフォルニア州に拠点を置く、ネットワーク模擬システムによる通信テストやアプリケーション開発支援ソリューションの開発販売を行うIT企業。システムは主要顧客にNetflix、Google、Amazon、Microsoft、HP、Intel他、世界3,000社の企業に採用されている。理経は、Apposite社のディストリビューターとして昨年5月より「Netropy Traffic Generation」の販売を開始、機能が追加された最新版は11月中の出荷、販売価格は要問合せとなる。