アットマークテクノは11月15日、エッジAI処理に対応したNPUを搭載したCPUボード「Armadillo-X2」を開発したことを発表した。

  • CPUボード「Armadillo-X2」

    i.MX 8M Plusを搭載したCPUボード「Armadillo-X2」

搭載されているCPUはNXP Semiconductors製アプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Plus」で、NPUによる高速なAI処理だけでなく、GPUによる画面表示やH.264などのビデオエンコーダ/デコーダ処理も可能なArmadilloシリーズの最上位モデルという位置づけとなっている。

Googleによって開発されているオープンソースのソフトウェア開発環境「Flutter」に対応しているため、AndroidとiOS向けアプリケーションエンジニアがシームレスにArmadillo向けアプリケーション開発などが可能になるという。また、ADLINK製のオープンフレーム産業用タッチモニタ「OM Series」との接続/動作検証も実施済みで、Flutterと組み合わせてGUI付きの産業機器を開発することも可能だという。

さらに、コンテナアーキテクチャを採用したLinuxベースのコンパクトOS「Armadillo Base OS」を搭載しており、長期運用の機器に適用することも可能となっている。

なお、同製品の開発セットは3万9600円で2023年2月に発売される予定だが、11月16日から18日にかけてパシフィコ横浜にて開催される「EdgeTech+ 2022」の同社ブースにて、AIによる処理結果をFlutterアプリケーションで表示する製品デモンストレーション展示が行われる予定だという。