TISインテックグループのクオリカは11月10日、工場の生産性向上ソリューション「KOM-MICS(コムミクス)」の新機能として、電力量監視オプションをリリースしたことを発表した。

KOM-MICSは小松製作所の生産現場で培った技術とノウハウを生かした、生産現場の生産プロセスにおける課題解決を支援するプラットフォームだ。工作機械の稼働データや加工データなどを収集して分析することで、工場の稼働状況の可視化や最適化に向けた施策立案を支える。

今回追加する電力量監視オプションは、工作機械などの電源線に取り付けた電流クランプからセンサ受信部へ信号線で接続し、受信用USBを介してKOM-MICS端末へ無線通信でデータを送信する。収集したデータはKOM-MICS端末からLTE回線などでクラウドサーバへ送信する。

  • 電力量監視オプションの概要図

    電力量監視オプションの概要図

今回電力量監視オプションを追加したことで、これまでKOM-MICSが行ってきた工作機械での加工作業の改善に加え、加工品目ごとの電力量監視によって二酸化炭素排出量の算出も可能となり、カーボンニュートラルの実現に向けた工程改善に寄与するとしている。

すでにKOM-MICSを導入済みの利用者は、既存の端末に電流クランプ、センサ受信部、受信用のUSBを付加することで、電力量監視オプションを利用開始できる。

  • 電力量監視画面の例

    電力量監視画面の例