デジタルガレージ(DG)とジェーシービー(JCB)は11月10日、銀行振込の請求書をクレジットカード払いに切り替えられる企業間向けの決済サービス「DGFT請求書カード払い」の提供を開始すると発表した。

銀行振込の請求書をクレジットカード払いに切り替えることで、実質的な支払い期日を最大55日繰延することができる。中小事業者の季節要因による定期的な資金不足や突発的な資金調達ニーズなどの日常の資金繰りの課題の解決につながるサービスだ。

  • 「DGFT請求書カード払い」サービス概要

    「DGFT請求書カード払い」サービス概要

同サービスの導入により、買い手企業は、売り手企業がカード決済に対応していない場合でも、所有するJCBカードでクレジットカード決済を利用できるようになる。また、買い手企業は、Webサイト上で支払い対象となる取引先や請求書の登録、カード決済の実行、振込状況の確認ができ、業務の効率化にもつながる。買い手企業がクレジットカードで支払い完了後、DGが売り手企業の指定口座へ送金する振込代行業務を担うとしている。

  • Webサイト上で支払い対象となる取引先や請求書の登録、カード決済の実行、振込状況の確認ができる

    Webサイト上で支払い対象となる取引先や請求書の登録、カード決済の実行、振込状況の確認ができる

両社は2022年2月に、決済事業のさらなる拡大に向けて資本業務提携を結び、同サービスは第1弾の取り組みだ。海外では、中小事業者向けに企業間決済サービスを提供するフィンテック領域のスタートアップ企業が多く誕生しているという。日本国内においても、2023年10月のインボイス制度開始を控えており、企業間取引全体のデジタル化が進むと両社は見込む。

今後、同サービス機能の拡充や外部サービスとの連携、デジタルマーケティングなどの加盟店向け支援サービスの活用を行っていく方針。さらに、継続的に次世代決済・フィンテックマーケティングサービスなど、加盟店やカード会員を対象とした新たなサービスを協創していく考えだ。