Microsoftは現地時間2022年11月8日、.NET 7をリリースした。ダウンロードページからは、Windows/macOS/Linuxのパッケージ(インストーラー)SDKや.NETアプリケーションを実行するための.NET Desktop Runtime(Windowsのみ)、別ページではコンテナーのイメージも入手できる。.NETはオープンのフレームワークとして、以前は.NET Coreと呼ばれていた。

  • winget(Windows Package Manager CLI)でも、.NET 7のリリースが始まった

    winget(Windows Package Manager CLI)でも、.NET 7のリリースが始まった

公式ブログによると.NET 7は、「Base Class Library」と呼ばれるライブラリーセットを用意し、開発者の学習負担を軽減しながら各種アプリケーションを開発できる。当然ながら別チームが開発していたマルチプラットフォームアプリケーションUIの.NET MAUIも取り込まれた。他にもARM64、IBM S390xのサポートも加わっている。

  • Base Class Libraryのイメージ図(公式ブログより)

    Base Class Libraryのイメージ図(公式ブログより)

既存のWeb/サーバーアプリケーションを実行する.NET 7 ASP.NET Coreは、エンドポイント構成とポリシーを用いて処理要求の割合を制限する機能や出力キャッシュの構成、HTTP/3をサポートした。また、Webアプリケーション開発用フレームレートのBlazorも強化し、ロケーション変更イベント処理のサポートやWebAssemblyデバッグ体験の改善、OpenID Connectを使った認証のアウトオブボックスをサポートしている。他にも高DPIをサポートしたWindowsフォームやツールチェーンの一部に150%以上の改善をもたらすOrleans 7など関連ツールも合わせて更新された。